大手ハウスメーカーの見積は高い?実際に複数社見積を取ってみた!

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大家

賃貸併用住宅を建てるべく見積を複数社集めることにしました。

もともと知り合いの工務店から見積を取っていたのですが、複数社見積比較してみないと高いのか安いのか相場感がわかりませんからね。

そこで、大手ハウスメーカー含む複数社から見積を取ってみました。

大手ハウスメーカーの見積は高いのでしょうか?

安いのでしょうか?

実際に見積を取ってみた結果を紹介します。

大手ハウスメーカーの見積は高い?

賃貸併用住宅を検討したときにどこから見積を取ろうかと思うと、ネームバリューのある大手ハウスメーカーがぱっと浮かびますよね。

実際に見積を取ってみたのでどんな見積がきたのか紹介します。

実際に見積を取ってみた

大手ハウスメーカー複数社から実際に見積を取ってみました。

見積条件は下記の通りです。

見積条件
  • 鉄骨造3階建
  • 1階大家居室
  • 賃貸部ワンルーム7室
  • 解体費不要
  • 東京23区内
  • サブリースはしない

各社に既存建物の平面図など図面を渡し、見積を作ってもらいました。

ちなみにもともと知り合いの工務店から取得していた見積は、約9,000万円(税込み)でこれをベースに比較検討することとしました。

大手ハウスメーカーの1社は知り合いの繋がりでの見積取得です。

不動産一括見積も試してみた

大手ハウスメーカーも1社では比較が難しいと考え、不動産一括見積も試してみました。

一度に全社と会う時間は取れないのでメール中心で見積を取得し、ある程度見積が揃った時に実際に打合せの流れでお願いしました。

ハウスメーカー6社に見積依頼し、うち3社は大手ハウスメーカー・3社は中小ハウスメーカーでした。

具体的な見積がでてきたのは大手3社と中小1社でした。

結論:大手ハウスメーカーは高い

実際に見積を複数社集めてみた結果、大手ハウスメーカーは金額的には「高い」という結果となりました。

見積比較(税込み)
  • 知り合いの工務店・・9,000万円
  • 大手ハウスメーカーA社・・1億8,000万円
  • 大手ハウスメーカーB社・・1億7,000万円
  • 大手ハウスメーカーC社・・1億4,000万円
  • 大手ハウスメーカー(知り合いのつて)D社・・1億4,000万円
  • 中小ハウスメーカーA社・・1億3,000万円

概算ですがこのような結果となりました。

条件は各社同じですが、設計内容や材料なども異なりますので完全な比較はできません。

それでも、もともと取得していた工務店の見積と比較すると倍近い金額差があり、大手ハウスメーカーの見積は「高い」結果となりました。

メールだけでやりとりした会社は不明確な部分も多かったので、安い見積ができなかった可能性もあります。

大手ハウスメーカーの見積が高い理由

大手ハウスメーカーの見積はなぜ高かったのでしょうか?

見積が高い理由について考えてみましょう。

広告宣伝費

大手ハウスメーカーはテレビCMやインターネット広告などを見かけますよね。

知名度が武器になることを理解しているのでしょう。

「賃貸併用住宅」と検索したときに上位表示されるのも大手ハウスメーカーです。

こんなところにも費用をかけているんですね。

広告宣伝費をかけた分をどこで回収するのかというと、単価への上乗せや数をこなすことで回収します。

広告費をかけていない工務店より見積が高くなるのは当然かもしれません。

会社の運営費

建築工事を施工するには工事費が必要ですが、会社として運営している以上工事費以外に経費がかかっています。

事務所費用・光熱費・営業経費・給料賃金・法定福利費・消耗品など

抱える社員が多ければ多いほど経費は大きくなります。

これらの経費は利益が出なくてもかかってくるものです。

莫大な経費を上回る利益を上げ続ける必要があるわけですね。

利益を上げるためのひとつに単価があります。

これ以上値下げできないラインが大手ハウスメーカーのほうが高いといえるかもしれません。

下請けとのマージン

大手ハウスメーカーの社員自らが工事施工をするわけではありません。

基本的な施工は下請けに行わせ、施工管理することになります。

ここで下請けの発注する分に上乗せするマージンが企業の利益となるわけですね。

中小工務店では実際の施工する職人を自社で抱えていることもあります。

下請けが少ければ少ないほど、人件費は安く抑えられます。

独自工法など研究開発

大手ハウスメーカーは独自性を出すために、免震構造や独自素材など差別化を図るべく研究開発にも力を入れています。

頼む側とすれば、日本は地震大国ですし、竣工後に建物が傾くなど不良施工があるのが不安なものです。

大手ハウスメーカーはこれらの不安を取り除いてくれるような間違いない施工が魅力です。

研究開発や独自工法の分が単価に上乗せされてきます。

信用を失うような施工をしないことと費用はトレードオフといえるでしょう。

高いけど大手ハウスメーカーに頼みたくなる理由

大手ハウスメーカーの見積は高く、中小工務店は安いのですが大手ハウスメーカーに頼みたい気持ちもありました。

金額は高いにもかかわらず、多くの人が大手ハウスメーカ―に頼んでいるわけです。

なぜ高いのに大手ハウスメーカーに頼む人が多いのか考えてみましょう。

安心感

大手ハウスメーカーはやはり安心感があります。

たくさん施工している実績・知名度などから、大手ハウスメーカーに任せておけば大丈夫と思えてくるんですね。

頼む側は高い買い物ですから料金よりも不良施工のほうが怖いものです。

知名度のない中小工務店が途中で倒産するとも限りません。

大手ハウスメーカーは簡単に倒産する心配もありません。

これらの安心感が多少料金が高くても、大手ハウス―メーカーに頼もうという気持ちに繋がってくるのではないでしょうか。

営業の対応が良い

見積を複数社取ってみて実感しましたが、大手ハウスメーカーの対応は良いですね。

しっかりと教育されていることがわかる営業対応でした。

こちらが頼んだわけでもないのに、登記簿・近隣相場・地盤情報の確認など、情報提供をしてくれました。

面会しても非常に紳士的な対応で信頼感のある営業の方でした。

もちろん大手ハウスメーカーの営業全員の対応が良いわけではありません。(大手なのにメールマナーすらできていない営業の方もいました)

ただ、信頼できる営業マンとの出会いがあると、お願いしたくなる気持ちが出てくるかもしれません

見積を頼める工務店がない

普通に生活していると大手ハウスメーカー以外、どこに見積を頼んだらよいかわかりません。

安くて安心できる中小工務店を見つけること自体がまず非常に難しいんですね。

賃貸併用住宅を建てたいと思っても、大手ハウスメーカー以外どこに見積を頼んだらよいのかわからないのが実情です。

信頼できる人の紹介で工務店を見つけられればよいのですが、そんなうまい人脈もなかなかありません。

無料の企業データサービス(BIZMAPS・Musubu・iタウンページなど)で片っ端から連絡する勇気と労力をかけられるなら、良い工務店を見つけられる可能性はあります。

ただ、自ら行動しても安くて安心できる工務店を見つけるのは難しいです。

それなら多少高くても安心できる大手ハウスメーカーに頼もう、となるケースも多いのではないでしょうか。

大手ハウスメーカーの見積は高い?まとめ

実際に大手ハウスメーカー複数社から見積を取ってみましたが、どれも高い見積という結果でした。

必ずしも大手ハウスメーカーだから高いとは限りませんが、安心と引き換えに割高になるのは仕方ない一面もありそうです。

安くて安心できる工務店が見つかるに越したことはありません。

大手ハウスメーカーも金額にバラつきがあります。

どちらにしても複数社見積比較して、費用対効果を踏まえて最適な会社を選択することが大切ではないでしょうか。

 

 

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