人生初の地鎮祭を経験しました。
地鎮祭とは工事を始める前に神様にお祈りする日本のしきたりです。
一般的には基礎工事を始める前に土地の神を祭り、工事の無事や建物の未来を祈願します。
僕は神様とか占いとかおみくじとか宗教とかそういった類のことは一切信じていない人なんです。
そんな僕が施主の一人として、実家の建替えに伴う地鎮祭に参加しました。
ハウスメーカーから「地鎮祭行いますか?」と聞かれ迷っている人に、地鎮祭はやるべきかやらくてもよいのかを考えるきっかけになればと思います。
地鎮祭はやってよかったと思う理由
先に結論を述べると、個人的には地鎮祭はやってよかったです。
いくつか理由がありますので解説しますね。
地鎮祭はやるべき!とまではいいませんが、まぁやってよかったという感じ!
幸せを願うきっかけになる
意外とおごそかに地鎮祭は行うんですね。
今回は僕と母の2人と工務店の4人での参加でしたが、神主さんがきて1時間ほどお祓いなどをしました。
僕は神様とかしきたりとかについては信心深くないので、神主さんがお祓いしていることには特に感じません。
でも、無事に工事が施工されることを願い、竣工した建物が末永く安全に利用できることを願う、つまりは幸せを願う機会になりました。
神様がどうだというよりも、自分が願うことが大事なんですね。
心から祖父や父が残してくれた土地に感謝し、安心できる建物が竣工することを願いました。
もし何かあったときに後悔しそう
地鎮祭ってやらなくてもいいし、やらない人も多いようです。
ハウスメーカーに聞くと半々くらいみたいですね。
建売なんかはほとんど地鎮祭は行っていないといっていました。
ですが、もし竣工した後に物件で事故が合ったり何かトラブルがあったときには、「あのとき地鎮祭をやらなかったからかな?」と思い返してしまうことがありそうです。
関連付ける必要は1ミリもないんですが、それはやっぱり人ですから何かあったら関連付けてしまいそうでした。
地鎮祭をやらなかった後悔をするのが嫌だから、やってよかったとの思いも生まれました。
初めての経験はおもしろい
地鎮祭は初めてだったので、純粋に新鮮でおもしろかったです。
神主さんから指示されて、「えい、えい、えい」と掛け声をかけながら施主が鍬(くわ)で土を掘る儀式があったり、2礼2拍手1礼をする場面があったりしました。
施主やハウスメーカーも参加型なんですね。
地鎮祭も人生一度しか経験しないかもしれません。
むしろ、一度も経験せずに一生を終える人も多いはずです。
「初めての経験」という意味ではやってみてよかったと感じました。
地鎮祭はやらなきゃ良かったと思う理由
地鎮祭をやらなきゃ良かったと思う気持ちは今のところありません。
後悔の気持ちは一切ありません。
ただ、2点ほど少しマイナスポイントがあるので解説します。
費用がかかる
地鎮祭には結構費用がかかるんですよね。
神主さんには初穂料(はつほりょう)を支払いました。
初穂料の3~5万が相場のようですが、今回はハウスメーカーの指示で4.5万でした。
そんな中途半端な金額あるのかは疑問が残るところで、「3~5万が相場ですよね?」と聞いたのですが「4.5万でお願いします」と押し切られました。
自分で神主さんを探すなら違ったかもしれませんが、ハウスメーカーに任せると結構費用がかかるなといったところです。
ほかには奉献酒(ほうけんしゅ)といって、日本酒を用意するんですね。
奉献酒が約3,000~7,000円です。
自分たちで用意するかハウスメーカーで用意するか聞かれましたが、用意してもらいレシートをもらっての支払いとなりました。
コスト的には1時間くらいでそれだけ払うのはどうかと思います。
大きなお金が動いていると金額がマヒしてくる部分もあるのかもしれません。
でも、コストよりも安全や経験が勝った感はありました。
時間の調整が必要
地鎮祭のマイナスポイントのもう1点は、時間の調整が必要であるということですね。
解体が終わり更地になったところで、地鎮祭は基礎工事前に行うのが一般的です。
更地から基礎工事までで約2週間ほどしか時間がなく、大安となると平日しかありませんでした。
しかも、神主さんとの都合で14時の縛り。
これを2週間前にいわれても、仕事で調整できない人もたくさんいるでしょう。
僕も15時から予定があったので、どうにか13時半に時間を変えてもらいなんとか参加しました。
平日に簡単に休めないサラリーマンは物理的に参加が難しい場合もあるかもしれません。
施主が地鎮祭で準備する物
施主が準備すべき物を紹介します。
地鎮祭をやるべきか悩んでいる方の参考になれば思います。
初穂料
初穂料(はつほりょう)として神主さんに3~5万円程度の支払いが必要になります。
今回は4.5万円用意するようにハウスメーカーからいわれていたのですが、結構大きな出費ですね。
現金で渡す必要があるので、地鎮祭当日までに用意してのし袋に入れておく必要があります。
キャッシュレスが浸透し現金を使わなくなって久しいので、久々にATMで現金を引き出しました。
のし袋
地鎮祭用ののし袋は「水引き」というタイプののし袋が必要みたいですね。
100均やスーパーでのし袋を買おうと思いましたが、安っぽいのしかなくて困りました。
10枚100円みたいなのは安っぽすぎて、3~5万入れるのには合いません。
結構探して妥当なのし袋を見つけました。
なかなか地鎮祭の初穂料を入れるのし袋は売っていないので早めに準備しましょう。
⇩これくらいののし袋を要準備
奉献酒
奉献酒(ほうけんしゅ)は日本酒です。
地鎮祭参加者は奉献酒を用意するのが一般的なようです。
借り入れをする信用金庫も奉献酒を持ってきてくれました。
今回はハウスメーカーにお願いしましたが、自分で用意する必要があるときにはちゃんとした酒屋にでも行かないと準備できません。
奉献酒が必要な場合は早めに手配しましょう。
⇩ハウスメーカーが用意してた奉献酒
地鎮祭はやるべき?やらなきゃ良かった?さいごに
はじめて体験した地鎮祭ですが、結論やってみてよかったです。
コスト面と日程調整は少し問題がありますが、体験や気持ち的な部分で良い面があります。
僕みたいな信心のない人間でも快い気持ちになったのですから、地鎮祭を行うかどうか悩んでいる方は行ってみてもいいと思います。
何よりも行わなかったことで何かあったときに関連付けてしまいそうで、それだけは避けたいところです。
信心のない僕でもそこが不安になるくらいですからね。
地鎮祭をやった身としては「やらなきゃ良かった」とは思いませんでしたよ。
ただ5万くらいの出費があるので、少しでもコストを押さえたい方は地鎮祭をやらなくてもよいでしょう。
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